画像基本処理 - 明るさを調整3
前の章よりももっと細かく明るさを調整できる「トーンカーブ」について説明します。
少し難しくなりますが、微妙な調整をするには欠かせないツールのひとつです。
また、カラー調整でもこのトーンカーブを使ったりもします。
今回使う画像
今回も前の章と同じ画像を使用します。

http://eyes-art.com/pic/0560.html
上の画像のヒストグラム

トーンカーブ
「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」で開きます。

右上がりの45度の斜線のある画面が開きます。
この斜線を変形させて明るさを調整します。

入力と出力
レベル補正と同様にトーンカーブにも「入力レベル」、「出力レベル」があります。
横軸の「入力レベル」が現在の画像の明るさを表し、縦軸の「出力レベル」が補正後の明るさを表します。

画像を明るく
画像を明るくしたいときは、斜線の真ん中より少し左を上方向にドラッグします。
その際、画面中にドラッグしている位置の入力レベルと出力レベルが表示されています。

ドラッグ後には真ん中に点のあるカーブが描かれます。
結果得られる画像は、中間調を明るくした画像になり、ハイライト部分、シャドウ部分は大きく変化しません。
ヒストグラムを見ても中間調を明るい(右)方向へ移動したといった感じになります。

これは入力レベル、出力レベルの0、255の位置を変更しなかったためです。
多くの場合、画像全体の階調が損なわれない為この補正方法できれいに仕上がります。
コントラストを強く
トーンカーブでコントラストを調整するには、コントラストを強くしたい明るさの付近のカーブを急な角度にしてやる(垂直に近づける)ことで調整します。

レベル補正の時とは異なり、入出力レベルの0と255を変化させなくてもコントラストを調整することができ、白とび、黒つぶれが起きにくくなります。


また、レベル補正の時と同じ補正をすることもできます。
レベル補正でやった入力レベル169を出力レベル255にするには以下のようなトーンカーブになります。

明るさの微調整
トーンカーブに打たれる点は別の箇所をドラッグすることで複数打つことができます。
また、この点を消したいときは画面の外にドラッグすることで消すことができます。

この点を操ってやることで暗いところだけ明るくする、コントラストをあげるなど様々な微調整ができるようになります。
トーンカーブではレベル補正に比細かい調整が可能です。
慣れるまでしんどいかもしれませんが、一度身についてしまえばワンランク上の画像補正が可能になります。
トーンカーブでの注意
トーンカーブを調整する際にはできるだけ、滑らかなカーブを描くようにしましょう。
また、出力レベルが反転するような設定もできるので理解して使わないとおかしな色になってしまうこともあります。

また、極端な補正をした場合「トーンジャンプ」といった現象が起こってしまいます。
少ない階調を無理やり伸ばしてやっているために、階調(トーン)が飛ぶ(ジャンプ)してしまうことです。
極端な例ですが、下の画像のグラデーションを見てください。

トーンジャンプを起こすとこうなります。

トーンがジャンプしているのがわかると思います。
トーンジャンプを起こすとヒストグラムにも出てきます。

このように極端な場合だけでなく、ヒストグラムに隙間があるようなら、その部分のデータがなくなっているということです。
隙間が細く、等間隔ならさほど問題はありません。
トーンジャンプと同じ原理で画像のノイズが目立つようになることもあります。
補正のやりすぎには十分注意しましょう。